岡山ママブロガーのマイコです。
元小学校教諭です。
小学3年生の娘がいます。
休校中の親子学習の一助になればと思い、ご家庭で簡単にできる指導案を紹介しています。
今日は、国語『言葉であそぼう』です。
言葉で遊ぼう 説明文の復習をしよう
『言葉で遊ぼう』の内容は、1・2年生で習ってきた説明文の復習です。
- 書き込み用教科書のコピー
- ワークシートまたはノート
もも子はノートでやってみました。
まとめるのが難しかったので、ワークシートを作成しました。
よければ使ってくださいね。
親の手がかかりますが、余裕があればノートに書く練習を一緒にするのもいい勉強になると思います。どちらでも☆
1.問いの文を見つけよう
音読して全体の内容をつかみます。
教科書の1,2段落の線や説明を使いながら、子どもと一緒に問いの文と答えの文を探していきます。
よく覚えてたね!
1段落に問いの文が2つあります。
どこでしょう。
- 言葉遊びには、ほかにどのようなものがあるのでしょうか。
- どのようなたのしさがあるのでしょうか。
その通り。問いの文の目印になる言葉があったよね。
なんだっけ?
でしょうか?
そうだね。よく覚えているね。
ノート(ワークシート)に問い①、問い②として書きましょう。
2.答えの文を見つけよう
第2段落に、さっき見つけた二つの問いの答えが書いてあります。
問いの答えの部分はどこかな?
教科書に赤線が引いてありますが、あんまり気にしていないらしく、中々進みません。
発問が大きすぎて混乱しているので、一つ一つに分けて聞いていきます。
言葉遊びには、他にどんな遊びがあるって書いてあるかな?
自分で考えようとするもも子…。
あのね、説明文のお勉強はね、本文の中に書いてあることを見つけるの。
勝手に考えたことを答えるんしゃないんだよ。
第2段落は何について書いてあるの?
正解。
しゃれはどんな言葉遊びなの?
この発問は今回の学習で必ず聞く必要はないのですが、もも子は本文から正確に抜き出すというのが苦手な子なので、補足練習をしました。
うん。確かにそれはしゃれなんだけど、”たとえば””って書いてあるように、しゃれが具体的にどんなものか、の「例」だね。
しゃれ=○○。こういうこと!っていい切って書いてある場所を探して。
だいぶてこずっていました。
困っていたら、発問を足して助けてあげます。
○○するのが、しゃれって書いてあるところはどこ?
そこだね!はっきり書いてあるよね。
じゃあ、二つ目の問い、しゃれには、どのようなたのしさがありますか?
うん。
「どんな楽しさがありますか?」って聞かれてるから、「○○な楽しさ。」って、スパッと言い切って答えたらいいよ。
ノートに問いの答えを書いて。
3.第3落から問いの答えを見つけよう
第2段落まで一緒にやったことを、繰り返します。
今度は、一度経験したことをするので、発問を最小限に絞って、学びがちゃんと定着しているのかを一緒に学びながら見ていきます。
第3段落には、他にどんな言葉遊びがあると書いてありますか?
見つけて線を引きましょう。
第2段落で一緒に学習したので、圧倒的に早く見つけ出しました。
正解。
回文は、どんな言葉遊びですか?
上から読んでも下から読んでも同じになる言葉や文。
すごいじゃん。分かってきたね!
じゃぁ、回文にはどんな楽しさがあるの?
線を引いて。
大いに認めてあげて、自信をつけさせながら進めます。
回文になっている言葉や文を見つけたり、自分で作ったりする楽しさ。
すばらしい☆言い切れたね!
じゃぁ、さっきみたいにノート(ワークシート)に書きましょう。
書いた内容をチェックします。
4.自分だけで第4段落から問いの答えを見つけよう
じゃぁ、第4段落について、全部自分でやってごらん。
第4段落は、ノート(ワークシート)まで全部自分でさせます。
学びの定着です。
- アナグラム
- 元の文とは全く違う意味の言葉を作る楽しさ。
(アナグラム=言葉を作っている文字の順番を並べ替えて、別の言葉を作る言葉遊び。)
5.やってみよう
しゃれ、回文、アナグラム、どれか一つでもいいので、自分で作ってみましょう。
もも子はしゃれを選びました。
めっちゃ岡山弁だね(笑)
力尽きてやるきゼロのもも子(*’ω’*)
いかのだんすはすんだのかい?
6.はじめ、中、おわりの役割を確認する。
教科書の上側のオレンジ色の印を見て、
- はじめ
- 中
- おわり
の3つに分かれていることを確認し、それぞれのまとまりの役割を考えます。
- はじめで読者への問いかけがあり、これから何について書いていくのかを知らせていること。
- 中で具体例をあげてのより詳しい説明をしていること。
- おわりで作者が読者に伝えたいことをまとめていること。
これは口頭でさらっと確認しました。
読解力を育てよう!AI浸透社会で生き抜くために…
『言葉で遊ぼう』結構大変な学習でしたが、とてもやりがいのある学びでした。
次の『こまを楽しむ』も、少し面倒でも、丁寧に教えていきたいなぁと思っています。
これから先、子どもたちに絶対に必要な力の一つは読解力だと思っています。
私もそうですが、結構人は雰囲気で文章を読み、自分の経験という色眼鏡をかけて勝手な解釈をしてしまいます。
正しく読むには、
- 自分の経験という色眼鏡があるということを自覚する。
- 書いてあることに基づいて考える。
この2つがとても大切です。
もも子も今回の学習で、自分の考えで勝手に答えようとする場面がありました。
説明文の学習では特に、どこに何がかいてあるのか、を大切に教えることが大切です。
以前、『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』という本を読みました。
これから先の世の中は、AIがどんどん浸透し、定着していきます。
近い将来、AIができる仕事は、全部AIが担うようになるでしょう。
コロナウイルスによる社会変革で、その普及のスピードはどんどん速くなると思っています。
そうなった時、子どもたちはAIを扱える人間に育っていることが必須です。
最低限、説明書を正しく読めるチカラが必要です。
それと同時に、AIには決してできない、全体から要点を読み取る力、ゼロから想像・創造する力が大切です。
AIはどこまで行っても結局はコンピューターなので、数式に表せることしか表現できません。
想定外には対応できないんです。
- AIを扱うことができる
- 人間にしかできないことができる
この二つを身に着けるために、いかに読解力が大切なのか、この本を読んですごくリアルに感じました。
ブログにも本の内容をまとめているので、よければ読んでみてください。
こういった説明文を学ぶことは、その素地を養うことになります。
親ががんばるしかない現実をつきつけられました…。
今日、学校の分散登校が始まり、こんなプリントを持って帰りました。
文科省より、「授業内容を家庭学習で進める」等の内容の特例通知が出されました。
本校では、プリント等を配布することで学習を進めることにしました。
- 配布したプリントは、家庭で教科書を確認しながら進めることを前提とします。
- 家庭で答え合わせ・直しまでをし、登校日等で学習した内容を担任が確認します。
- 登校再開時期によっては、家庭学習で進めた内容を授業で再確認する時間が十分に設定できない場合も想定されます。そのような場合でも、家庭学習で進めた内容を学校のテスト等により評価することもありますので、丁寧に取り組むようにお声掛けください。
私は幸い小学校教諭の経験があるので、教えることも楽しみながら取り組むことができますが、子どもに教えた経験のないご家庭では、どう教えたらいいのか戸惑うのではないかと思います。
おもいっきり家庭に丸投げとなる、とんでもない通知だと感じました。
ここまでの丸投げはあんまりです。
私のように仕事がストップし、家庭でゆっくり子どもの勉強を見れる立場の親も、共働きを奨励してきた効果もあり、少ないのではないでしょうか。
学校や先生方を責める気は毛頭ありませんが、文科省にはほとほと失望です…。
今回のコロナウイルスの一連の国の対応をみていて、日本の未来がまじめに心配になってきました(-“-)
同じ学年の親御さんのお役に、少しでもたてたらいいなぁと思います。
教育に関する国の対応にはため息ばかりでますが、全国のお子さまを持つご家庭の皆さま、一緒に頑張りましょうね(*´ω`*)
これからするお勉強は、説明文のお勉強だよ。
問いの文って、前に習ったの覚えてる?