岡山ママブロガーのマイコです。
子どもを産むまで、出産のことを何も知りませんでした。
私の経験が少しでも参考になったら嬉しいです。
もも子の出産
破水
今から4年半ほど前、初めて出産を経験しました。
出産予定日の一週間前の夜20時ごろ、のんきにポテチを食べながらネットサーフィンしていたら、おまたが「プツン!」としました!
と同時に、ダラダラあったかいものが流れてきました!
量はたいしたことないけれど、ずっと出ています。
なにこれ!?まさか、今日!?
え~と、え~と、なんだっけ、タオルタオル!
おまたにタオルをはさんで、旦那に電話しました。
「なんか、破水したかも!」
当時はまだ、研究職を目指している大学院生だった旦那。
神戸から岡山に帰ってくる電車の中でした。
「分かった。今、帰りよる。うん、うん、え~と、そうじゃな、とにかく、帰るわ。」
やたら「うん、うん。」と、「帰る、帰る。」を連発する旦那。
こんな時、会話も何もあったもんじゃないですねw
すぐに電話を切って病院に電話しました。
「多分、破水ですね。陣痛はありますか?」
「まだ感じません。ただ、ダラダラとあったかいお水みたいなのが流れ出ています。」
「それでは、旦那さんが帰り次第、入院セットをもって、病院に来てください。」
やっぱり破水なんだ!
わかってるくせに、なんだか慌てます。
まだお風呂に入ってなかったので、シャワーをどうしても浴びたかったです。
産んでしばらくは入れないだろうし、とにかくシャワーを浴びて(本当はしちゃダメだった!気が動転してそんなこと忘れてたけど。感染症になったらいけないから、破水したらシャワー、お風呂NGです。)入院セットを確認し、なんだかドキドキして旦那の帰りを待っていました。
なんだか久しぶりの友達からやたらメールが届く日で、気を紛らわすためにその返信に精を出していました。
病院にいっても、まだ早いって返されることが多いと聞いていたし、親には病院に行ってはっきりしてから連絡しようと思いました。
結構ワクワクしながら、のんきなものでした。
21時半頃、旦那が帰ってきました。
帰ってきて一番に、
「犬のうんこ、踏んだ!!」とか言う…。
「バカじゃなぁ!!一生言われるよ!そんな靴で病院行けんよ!」とか二人で大笑いw
笑うたびにおまたから汁が…。
「笑わせんで!」いいながら旦那はシャワーを浴び、旦那も付き添うための支度をしました。
「行こうか。」
車に乗って病院へ。
産婦人科へ入院
「破水ですね。ご主人は外でお待ちください。お母さんは中へどうそ。」
おなかに心電図をとるときのような機械をくっつけてしばらく記録をとりました。
軽く陣痛のようなものが来ています。
痛みとともに、記録の線がビューンと上に上がり、痛みが引くのと同時に波が引くように線が下がっています。
面白いなぁ。とか思いながら見ていました。
まだ余裕です。
内診室に案内され、先生の診察を受けました。
「明日の昼ぐらいですかね。
まだ子宮口は堅いですから。
破水してるのでこのまま一応入院しましょう。
お部屋でお待ちください。
陣痛が5分おきになったら、ご連絡ください。」
明日の朝まで寝れないんだ。なんて思っていました。
とりあえず明日の昼らしいと分かったので、近居の両親に連絡。
旦那と一緒にとりあえず、部屋で寝ることに。
今のうちに寝とかなきゃ。とか思うけれど、たまにやってくる陣痛で目も冴え冴え。寝れません。
隣でのん気に寝息を立てる旦那。
男はいいな。出産っていっても別にどこも痛くないもんね。私はこれからどうなるのかな、ホントに産めるのかな、産まないと仕方がないしね…。
なんて頭の中はくだらないことでいっぱいです。
朝方の4時ごろ、陣痛が7分おきに定期的にやってくるように。
結構痛い。
でも、旦那を起こしたらかわいそうなので必死で耐えました。
それからはもう、ずっと時計をにらんで、今は何分おきだったか、そればっかり考えていました。(今は陣痛アプリという便利なものがあります。うめ子の時に感激しました。)
5時過ぎごろ5分おきになったので、旦那を起こしてスタッフへ連絡。
陣痛室に移動することになりました。
陣痛室
「歩けますか?」と言われたけれど、痛すぎて無理だったので車いすで移動になりました。
陣痛室は畳の間で、旦那とそこで耐えました。
奥からは出産真っ最中のお母さんの叫び声が聞こえます。
いよいよかぁ…。
ここから1時間、本当に痛かったです。
メリメリメリメリっと、痛みのビックウェーブが絶え間なくやってきます。
ちょっと待って、タンマ、タンマ!とか思うけど、もちろん待ってくれるはずもなく、痛みは容赦なくやってきます。
痛すぎて足をじたばたさせ、体を横に回転させながらひたすら畳を爪でひっかいていました。
モリモリモリモリ!!
「まだ痛くなるんかい!!」
心の中で突っ込みを入れ、追い打ちをかけるように痛みがさらに増して、陣痛の間隔ももう、1分半毎。
痛いって聞いてたけど、ホント、なんとかしてほしい…。
あんまり痛いので看護婦さんを呼びました。
「お部屋移動しますね。」
陣痛室レベルアップ
やっと産めるの!?と思いきや、まだでした。
こんなに痛いのに、まだお部屋で待つの!?
気が遠くなりました。
次に、さらに充実した陣痛室にうつされました。
大きなソファがあり、抱き枕がたくさんありました。
ここで30分ほど待ったけれど、もう、陣痛の間隔は1分あるかないか。
「もう無理!!」
旦那に看護婦さんを再度呼んでもらい、やっと分娩台へ移動。
いざ、出産!
やっと産める!!
分娩台で「子宮口全開ですね!」と声がしました。
旦那に両親を呼ぶように連絡して分娩台へ。
珍しい光景に明らかにワクワクしながらビデオカメラを回す旦那。
旦那が気になったのもはじめだけ。
先生到着と同時に呼吸を気にしたり、いきんだり。
もう指示通り、とにかく頑張りました。
「うんちが出るぅぅ!!」大声で叫びました(笑)
出していいもんやらなんやら分からないけれど、出しちゃいけない気がしてもうパニック。
旦那、大笑い。
先生は「気にしないでいいですからね!出してくださいよ!」
小学校からずっと歌を歌い続けてきた私。
叫び声の大きさが半端なかったらしい。
「いたぁぁっぁあぃ!!!」
病院中によくとおる声で大声を響かせながらいきむ。
仕切りをとにかく閉める看護婦さんたち…。
「声で力が逃げちゃううからね、お母さん、叫ぶの我慢して!」
そんなこと言われても無理!!
がんばるけどすぐ声が出ちゃう。
「頭が出ましたよ!あと少しですよ!」
早く出て!お願い、もう、死んじゃう!
赤ちゃんの肩の部分が引っかかってなかなかでない。
にゅるん!とした感覚があって、一気に楽になりました。
赤ちゃんの声が聞こえます。
すんだ!
無事に終わった!!
やっと痛みから解放されました。
そう思ったのもつかの間です…。
ほんと、3分くらい。
これでもう痛みが終わりだと思ったら大間違いでした(:_;)
産後の経過
後産は順調に済んだけれど、産むスピードが速かったらしく、子宮口が裂けました。
傷の縫合を長い間先生がしています。
体がガタガタ震えてきました。
とにかく寒い。
体の震えが止まらない。
おまたもチクチク痛い。
先生に「寒いです…」消え入りそうな声でやっとのことで伝えたけれど、
「皆さんそうみたいですよ!」と言われ、そんなものかと思い、待ちました。
傷が多いらしくて長かったです。
寒くて痛くて涙が出そうになりました。
「え~!もう生まれたんですかぁ!?」母の素っ頓狂な声が聞こえました。
縫合が終わり、もも子がきれいに洗われて出てきました。
胸の上にカンガルー抱っこさせてもらいました。
「重たい…。」
かわいいも何も出ませんでした。
とにかく重くて重くて、胸の上に置いておくのもしんどかったです。
「ごめん、赤ちゃん、抱っこして。」
記念写真を撮り、カンガルー抱っこのための分娩室での2時間、旦那と母に交代で抱っこしてもらった。
2時間たって、赤ちゃんは新生児室へ移動し、私もご飯を食べたら病室へ移動するように言われました。
ビーフシチューだのサンドイッチだの、とても食べられそうにないものがお膳に並べてありました。
リンゴジュースを飲み、少しだけ生き返った気がしました。
「お母さん、立てますか?」
看護婦さんに言われたけど、どうにも体が動かない。
看護婦さんに背中を支えてもらってなんとか上体をおこし、動こうとしたけど無理。
本当に体が動かない。
看護婦さんが車いすを持ってきて、車いすに乗せるために上体を抱っこしてくださったとき、「お母さん、気持ちが悪かったり、意識が遠のく感じがしますか?」と言われ、「します…。」といって気を失いました…。
意識が飛ぶなんて初めてでした。
「お母さん!お母さん!」
看護婦さんに呼ばれる声に幸い意識はすぐに戻りました。
でもやっぱり動けない…。
キャスターで病室まで運ばれました。
おしっこがしたい。
でも動けない。
情けなくて涙が出ました。
体のあちこちは痛いし、もぅ、本当にしんどい。
結局出産当日はカテーテルでおしっこをとってもらうことに。
これまた痛かった(:_;)
貧血の検査をされ、結構な貧血だったらしく、注射を打ってもらったら少し楽になりました。
(ちなみに、おしっこ、すぐ出せません。冗談みたいに出し方が分からなくなり、力が入らないのか、麻痺してるのか、本当に出なくなります。出したいのに、出ません。いずれ出せるようになるけど、これまた知らなかったので焦ったよ。)
それにしても、もも子を産み落としただけで、出産当日はカンガルー抱っこ以来、もも子の顔も見れませんでした。
夜には高熱が出てしんどかったです。
胸も張ってきて、岩みたいにガッチガチになって、少しでも当たると痛いのなんのって、じっとしててもジンジン痛い。
もう、全身が痛かったです。
「痛いばっかりでもう嫌だ。」
泣きながら旦那に弱音を吐き、なんとか痛みに耐えました。
二日目の朝、もも子に授乳したかったけれど、どうにも体が重くて動けませんでした。
翌日やっともも子に会えた時、やっとお母さんになった実感がわきました。
精一杯泣いておっぱいを吸おうと頑張るもも子がかわいかった。
それにしても旦那にそっくり!
入院中は母子別室だけど、赤ちゃんがおっぱいをほしがるたびに病室に電話がかかって呼び出されるようになっています。
慣れない手つきでおむつを替え、授乳。
うまくできずに焦る。
首や肩や腕や痛くなる。
赤ちゃんが本当に飲めているのか心配でまた、頑張る。
乳首もめちゃんこ痛い。
入院中は昼夜を問わず、頻繁に呼び出され、赤ちゃんの世話をし、一人で痛みと戦う。
産んだら痛いのは終わりだと思ってたから、産んで3日間の痛みが精神的にもホントにこたえました。
後陣痛といって、出産後、子宮が元の大きさに戻ろうとする痛みもかなり痛いです。
産後、3日目の内診と退院直前の内診もやっと治まった傷口を触るので、またまた痛くてツラい…。
痛い事ばっかりで、何回も泣いたし、本当につらかったです。
がんばってね。
こんな経験談読んじゃったら、出産余計怖くなったかもしれないけど、産後の経過が順調で、わりに元気なお母さんもいっぱいいます。
みんながみんなツラいわけじゃないみたいです。
でも、私みたいに出産にかかる時間は短くても(破水からは11時間半)、後がツラい人も結構います。
私は産んだらあとは楽になれるくらいに思っていました。
出産後にも痛いことがあるなんて、全然知らなかっから、相当ツラかったです。
そんなこともあるんだって知ってたら、ちょっとは気分が違うかもしれないと思って書きました。
出産は本当にあちこち痛いし、大変です。
初めての事ばっかりで、わからないのに、責任だけ感じて、ほんと、いっぱいいっぱいですよね。
でも、なんとかなります。
今となってはいい思い出です。
あなたもきっと、そういう気持ちになれる日が来ます。
頑張ってくださいね!
出産の痛みは絶対、近々治ります。
私の場合は、産後4日目くらいでだいぶ良くなりました。
退院後、不安もあったけど、私は入院中より帰ってからの方が楽でした。
赤ちゃんの生命力を信じてドォーンと構えて、周りにヘルプを頼んで、しっかり寝て、ブログ見たりして気分転換して、赤ちゃん(ホント、未知の生物)観察を楽しんで、大変な時期を乗り切ってくださいね!
お父さんへ。
出産後のお母さんは痛くて辛くてしんどくて寝れなくて心配で。
孤独に一人痛みに耐えるしかなくて。
本当に大変です。
ホルモンのバランスも崩れて殺気立ってるかもしれないけど、いろいろ大目に見て、優しくしてあげてください。
できることは積極的にしてあげてください。
赤ちゃんをあやしてあげてください。
言い訳をせず、仕事から早く帰って、そばにいてあげてください。
お母さんは不安でいっぱいです。
今日の赤ちゃんの様子を聞いてあげてください。
家事を引き受けてください。
実家に帰っていても、やっぱり一番遠慮なく物を頼めるのは旦那さんです。
実家の母親でも、対等じゃないから。頼む立場はストレスが溜まります。
へたくそでいいんです。
お母さんだって一緒だから。
お父さんになる努力をしてください。
お母さんだって努力しないと何もできません。
逃げられないから必死で頑張ってるんです。
旦那さんは妊娠や出産はできないから、親子の絆を作れるのは生まれた後からです。
どうか、積極的に頑張ってください。
父性を目覚めさせ、奥さんを、助けてあげてください。
「大丈夫。お母さんはちゃんと頑張ってるよ。」と言ってあげてください。
沐浴してくれたり、足裏マッサージとか、具体的に嬉しかったな。
一生感謝されますよ (*^_^*)