気づきと後悔の連続の中で人生を再構成する ゴスペル『Amazing grace』 歌詞の意味 

岡山ママブロガーのマイコです。

アメリカで黒人の人権問題を訴えるデモが続いていますね。

 

『Amazing grace』という曲をご存知ですか?

ドラマ『白い巨塔』の主題歌としても使用されていました。

結婚式でもよく歌われる曲です。

 

実はこのゴスペル曲は、奴隷船の船長だった方が作った曲です。

イギリスの若者が何も疑問に思わずに奴隷船の船長になった。

劣悪な船の状況に人身売買…。

やがて船長は自分のしていることに疑問を持ち始めます。

 

ある日、航行中に大嵐にあい、転覆して大勢が溺死した中、船長は生き残りました。

その時に、こんなにひどいことをしてきた自分でさえ救われたことに心を打たれました。

自らの半生を悔い、その後、牧師となりました。

 

もっと詳しく知りたい方は、船長を描いた映画『Amazing grace』をご覧くださいね。

デモ行進のニュースを見るたびに、心に浮かんでくる曲です。

キング牧師、マルコムX、オバマ大統領の手記など、黒人リーダーたちの本を読み漁っていた時期があります。

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これからどんな風に事態が進んでいくのか分かりませんが、関心を持って見守っています。

Amazing grace 歌詞の意味

Amazing grace how sweet the sound

アメージンググレイス(素晴らしき恵み)

なんて心地いい響きだろう。

That saved a wretch like me.

私のようなどうしようもない者まで救ってくれた。

I once was lost but now am found,

かつて私は完全に道を見失っていた。

しかし今は見つけ出され、ここにいる。

Was blind but now I see.

かつての私は何も見えていなかった。

でも、今ならはっきりと見える。

‘Twas grace that taught my heart to fear,

神の栄光が私に恐れを教えてくれた。

And grace my fears relieved,

そして、その輝きが、

怖れを手放すことを教えてくれた。

How precious did that grace appear,

神の恵みに出逢ったときのすばらしさ…。

The hour I first believed.

私が初めて信じた時。

Through many dangers, toils and snares

I have already come.

たくさんの危険や苦労、落とし穴を経て、ここにたどり着いていた。

‘Tis grace hath brought me safe thus far,

And grace will lead me home.

この恵みこそが今まで私を守り、

帰るべき場所へと導いてくれた。

The Lord has promised good to me,

神は私によきものを約束してくれた。

His Word my hope secures;

私の希望は守られるという神の言葉。

He will my shield and portion be
As long as life endures.

人生が続く限り、神は私の盾となり、いつも共にいてくれる。

Yes,when this heart and flesh shall fail,
And mortal life shall cease,

この心と身体が弱り、やがて人生の終わりを迎えるとき、

I shall possess within the vail,

A life of joy and peace.

私は生と死のベールの内側で、

喜びと平和に満ちた人生とともにあるだろう。

The earth shall soon dissolve like snow,

大地が雪のように溶け、

The sun forbear to shine;

太陽が輝きを失っても、

But God, Who called me here below,

Will be forever mine.

私をここに呼び寄せてくれた神は、

永遠に私のもの。

When we’ve been there ten thousand years,

Bright shining as the sun,

太陽のように明るく輝く一万年間を私たちはここで過ごしてきた。

We’ve no less days to sing God’s praise

Than when we’d first begun.

神をたたえる歌を歌える日々は、

初めて歌い始めた時ほど残っていない。

気づきと後悔の連続の中で生きる

人種問題ほど大きな問題でなくても、問題を子育てに置き換えて考えています。

私自身、親としてどうだろうか…。

奴隷船の船長と同じようなことになっていやしないか。

 

子どもは弱い存在です。

親に見放される恐怖ほど恐ろしいものはありません。

それだけ両親はパワーを持っています。

そのパワーを、悪用していないだろうか…。

 

いきなり重たいですね(笑)

実は今、児童精神科医:佐々木正美さんの子育て本を読み返しています。

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本書要約

子どもは過保護なほどいい子に育つ。

過干渉過保護は違う。

過干渉とは、子どもが望まないことを親の望みをかなえるために押し付けること。

過保護とは、子どもが望むことを、存分に与えてあげること。

 

過干渉は親が楽ができ、子どもが我慢する。

過保護は親が我慢して、子どもが楽ができる。

 

お金で解決しようとしていないか。

どれほど物質的に満たされても、心は満たされない。

 

手をかけてもらうという親の愛に満たされて初めて、子どもは自立できるようになる。

どんなに小さいことでもいいんです。

子どもの願いをかなえてあげてください。

 

子どもが望むように存分に与えてあげることは、なかなかできることではない。

過保護はそうそう簡単に実現できることではないんです。

 

なかなかできることではないから、幼い時に親が苦労して子どもの願いをかなえてあげることに価値がある。

親が努力して子どもを十分に受け入れてあげること。

 

今は、親が我慢せず、子どもが我慢していることが多すぎる。

受け入れてもらった経験を十分にしてもらった子どもは、周りの人々を受け入れることができるようになる。

小さい時に手をかけるのをめんどくさがったら、大きくなってから必ずそのやり直しをするときがくる。

 

幼い時に十分に愛を受けた子は、周りに愛を与えられる子に育つ。

そこを省略して自立だけ求めても、子育てはそんなに都合よくはいかない。

久しぶりに読み返し、ハッと目が覚めたような気持ちになりました。

この本は、過去に出版された『過保護のススメ』という本のリライトかなぁと思いました。

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二つの本を読み比べ、時代の移り変わりとともに、表現が柔らくなっていることにも気が付きました。

表現に対する批判が強く、耳障りのいいことしか受け入れられなくなった社会の様子を反映しているんだろうなぁ…。

 

自分の今までの対応を振り返って後悔と反省の嵐…。

しばらく子どもに集中して、できるだけ子どもの願いをかなえようと努力してみました…。

 

胃が痛くなりました(笑)

それだけ今まで私がわがままをし、子どもに我慢させていたんだと分かりました。

 

今まで見えていなかったことが、見えるようになる。

Amazing grace な瞬間にたくさん出会って、人は成長していくんだろうなぁ…。

 

子育ても人生も、七転び八起き。

失敗して反省して、恥ずかしい思いもして…。

生まれた時よりちょっといい魂になって、帰れたらいいなぁ、

そんなことを考える毎日です。