長女がスイミングを辞めました。

長女がとうとうスイミングを辞めました。

小学3年生から習い始め、約4年間。

2年目から選手育成コースへ進み、この2年間は試合にも出場して頑張ってきました。

そこまでして泳ぎたくない

スイミング

入会当初の娘たち

娘がスイミングを始めたきっかけは、次女がやりたいと言い出して、体験コースへ行くことになった時、自分もやりたいと言ったことです。

入会してから、あっという間に級を進め、コーチの推薦を受けて選手育成コースへ入れてもらい、それ以来、親子で本気になってずっと頑張ってきました。

5年生の春に選手コースへ進んではみたものの、練習がキツすぎて嫌になり、元の育成コースへ返してもらうなど、すったもんだも経験しました。

それでも水泳は続けたいと本人が言ったので、この1年頑張ってきましたが、とうとう本気で辞めたいと言うようになり、私も今回は本人の意思を尊重しました。

スイミング教室の練習方法が変わり、育成コースは選手ジュニアコースに名前が変わり、練習もキツくなりました。

おかげでタイムは伸びたけれど、毎回の練習が嫌で仕方がなかった長女。

他のみんなのように、キツイ練習に耐えてまでタイムを伸ばしたいとは思えないと言うのが長女の1番の理由です。

プール

友達やコーチに恵まれ、はじめは水泳が楽しくて仕方がなかった長女。

選手コースで厳しい指導を受け、その練習が嫌でしかたがなかった経験をして以降、水泳へのモチベーションが下がってしまいました。

選手コースへ行った頃は練習が嫌で食欲もなくし、軽くうつ状態のようになったこともありました。

ちょうど同じ頃、縁があって始めたミニバスにすっかりハマり、昨年から気持ちはどんどんバスケに向かっていきました。

 

「そこまでして泳ぎたくない。」

長女の1番の理由です。

 

「今までの育成コースみたいにそこそこ練習もできて楽しく泳げるんだったら、もう少しやりたかったけど。

それはもう無理じゃが?

選手コースの練習が嫌だって思う時点で、他のみんなとは差があると思う。

 

バスケなら、どんなにキツイ練習でもやりたいと思うし、できると思う。

でも、水泳にそう言う気持ちはない。

練習が嫌だって思う時点で、これ以上続けてもダメだと思う。

プールの練習があると思うだけで、その日1日が嫌な気持ちに支配されるんよ。

 

バスケはファインプレーとか、色々あって競技自体が面白いし、練習も試合も全部楽しい。

でも、水泳は全然楽しくない。

今、プールを辞めなかった方が自分は後悔すると思う。」

やりすぎ 学童期は成長期

学校では市内で開催される6年生の陸上競技会へ向けて、体育の授業時間が増えていました。

長女は足が速いので、県の陸上大会のリレーに出場することが決まっています。

個人種目では、ハードルを選択し、練習を頑張っていました。

ぐんぐんタイムを伸ばし、ハードルでも県大会に出場できることになりました。

張り切って練習する長女。

 

水泳、バスケ、陸上。

3つの練習を同時にこなし、何をやるにしても手を抜きません。

長女はスポーツとなると、良くも悪くも上手に手を抜くと言うことができない子です。

ハードルの練習を熱心にし始めてから、腰に異常がでました。

 

整骨院へ連れて行ったところ、もともと水泳とバスケで身体に負荷がかかっているところに、3つ目のハードルが加わったことで無理が出たとのこと。

バスケの縦に伸びる動きと、ハードルの横に開く動きが合わさって、骨盤がちょっとズレていると言われました。

整骨院の先生曰く、やりすぎ!

「学童期はまだまだ成長する時期だから、いくら練習しても、筋肉はつかないんよ。

市内のスポーツはどこも学童期から激しい練習をさせるからなぁ。

この頃の子らには良くないんよ。

なんぼやっても今は筋肉つかんのじゃけん。

成長せんといけん時期だからな。」

水泳を辞める予定だと言ったら、

「一個減るんじゃな? よかったな。」

と言われました。

うなずく長女。

気迫の30秒79

9月末に退会する届を出し、コーチにも自分で報告し、月末に最後の試合を迎えました。

この1年、タイムが伸びずに苦しんできた長女。

因縁の32秒から抜け出し、31秒出して辞めれたらもう思い残すことはないなぁ、と親子で話していました。

そして迎えた本番。

31秒どころか、30秒79という大ベストで終えた長女。

我が子ながらあっぱれです。

気迫の泳ぎを見せてくれました。

 

お友達とお別れし、帰り道、すっきりとした顔で嬉しそうに帰る長女。

自分が30秒台を出したなんて、まだ信じられないと言っていました。

 

しばらくおしゃべりしていましたが、次女と2人、いつの間にか車の中で寝息をたて始めました。

運転しながら、涙が出てきました。

でも、すっきりとした涙です。

終わったんだな、って思いました。

 

長女と次女と3人で、一生懸命頑張ってきました。

泣いたり笑ったり、仲間にも恵まれて、しんどい時も含めて、いい時間を過ごしてきました。

長女にとって、水泳を始めたことは、本当に大きな飛躍の一歩でした。

 

水泳を初めてからあらゆる運動能力が開花し、どんどん活躍の場を拡げていきました。

なんでもできるようになり、自信が生まれ、以前より明るく活気のある子になりました。

同じしんどさと楽しさを共有できる仲間と過ごし、泣くほど本気で頑張れるものに小学生のうちから出会うことができました。

水泳のおかげで体幹が鍛えられ、体力もあるのでバスケでも活躍しています。

スイミングを始めて本当に良かったと思います。

スイミングは次女がまだ続けていくので、引き続き応援を頑張ります。

長女の陸上やバスケでの活躍も楽しみです。

親としてどう支えていけばいいのか、思い悩み、勉強になった4年間でした。

いいか悪いかなんてわからないけれど、本人の意思を尊重して、親子で今しかない時間を楽しんでいきたいたいなぁと改めて思う、長女の決断でした。