【倉敷】【真備】浸水した建物について

岡山ママブロガーのマイコです。

『7月7日西日本豪雨』で被災した、倉敷市真備で自助・共助支援活動をしています。

7月15日(日)建築の専門の先生と、今、みなさんがたちまち困っていらっしゃる、浸水した建物について学んだことをまとめました。

7月16日早朝に、7月15日に学んだことをまず記事にしました。

7月16日、建物復旧アドバイザーの方と共に被災した友人の自宅調査に同行し、新たにわかったこと等あったので、その時学んだことを7月17日(火)追記。

7月17日の変更箇所は、床下の土砂と、消毒について、建物解体作業、補足;住処の確保についてです。

 

私自身は専門家でも、行政担当でもないので誤りがあるかもしれません

今後、変更もあると思います。

ご了承の上、今後の見通しに、参考にしてください。

【建物1.2.3】

1.保険会社へ連絡する。

(できるだけ早く診てもらう。)

2.写真を撮る

3.り災害証明を申請する※

※り災証明の判定が微妙な場合は、家の様子は戸別に全部違うので、簡単に諦めずに二次審査請求をだす

【全壊】と【大規模半壊】では、受けられる保証が全然違うため。

【実例】

床上1.8メートルで【全壊】と分けられるらしいけれど、自宅は1.5メートルで【大規模半壊】判定。 お隣周りはすべて【全壊】判定。

家の床が周りの家より明らかに高い。 2次審査請求を出し、外の地面から水のラインが何メートルかをはかる

・家の各方面の一番高い水跡線を探す

・メジャー等を使って測っている様子を、全体、目盛り、目盛りが拡大したら分かるような全体図、を撮る。

• 消えてもよく分かるように、水跡線のラインに目印テープ等を貼り、さらに、水跡線を誤魔化さずに貼ったことがよく分かる写真を撮っておく。 (【全壊】判定の方は必要ありません。)

メモリ、図っている状況がよく分かるように撮る。

4.床をはがす

できれば、いきなり穴を開けず、構造をみて使える柱をできるだけ残して行う。

使えそうな床材は、丁寧にはがし、洗ってしっかり乾かす。

5.床下の土砂について

下水道の地域は、基本的に匂いがしなかったら、土砂を出す必要はない

水が引くときに、土砂は流れ出ているから。

消毒も不要。

シロアリ対策は大切。

木くずやゴミなどは、シロアリの餌となるので、必ずとりのぞくこと。

汲み取り式トイレなど、汚水が混ざり、匂いがしている場合は、土砂は取り除いたほうが良い

消毒も必須。

床下の基礎周り(ピンコロ?)や柱など、土砂と同じで、匂いがしていなかったら、乾かせば良い。

汚水が臭っていた場合には、土にまだ少し湿り気がある状態消毒をする。

※基礎がコンクリートのベタ基礎の場合はしっかり洗浄する。

 ベタ基礎の消毒は必要ない。しっかり乾かす。

※いくら上をきれいにしても基礎がしっかりしていることが一番大切なので、基礎の処理は多少お金をかけてでも大事にする。

シロアリ対策など、業者選びを詐欺等に注意して慎重にし、専門処理をやっておくとよりよい。

壁は断熱材が入っているかどうか確認する。

コンセントのカバーを外して確認できる。

入っていた場合は、壁はきれいに見えても断熱材は取り除かないといけない。

6.換気をよくして、乾かす。

7.建物の解体作業について

これだけの規模の災害だと、住んでいた場所の解体作業行政が支援でやってくれるだろう。

自分で先にやってしまったものを、あとから支援される場合もあるし、やってしまったものが保証されないケースもあるかもしれない。

行政に最初から依頼する場合もある。

支援策や支援範囲も時間の経過とともにどんどん変わってくる。

常に、倉敷市等、行政からの発信をチェックするのは大切なこと

補足

※7月16日夕刻現在、今、一番急ぐべきことは、

住処の確保

自宅の復旧作業は、皆さんが思っている以上に時間がかかる

建物の乾燥の作業までいけれたら、あとはゆったりと構えて行政の支援情報を確認しながら焦らずに作業すること。

リフォーム片付けをする場合には、絶対に抜いてはいけない壁など、建物の構造上大切なこともある。

耐震性にも注意すること。

そうはいっても、素人にそんな判断は、難しいですよね…。

※現地の友達の声です。

  • みなし仮設にすると、みんながバラバラになってしまう。
  • 今回の経験を生かして、子どもたちにも、教育をしていきたい。
  • 同じ体験を分かち合う子どもたちと、親が、共に生活をしていける環境が理想

とのこと。

本当にそのとおりだと思います。

住処の確保を急がないといけない中、仮設住宅等、行政から住まいに関する情報発信は、7月16日夕刻現在緊急の課題です。

一度住まいが確定し、みなし仮設となると、その後もう一度引っ越した場合には生活が復旧しているとみなされ、支援がなくなってしまうそうです。

最初の一歩が、かなり重要、かつ、急がないと近くがなくなってしまうような状況です…。

※保険会社に診てもらった後からは、壁の処理等大胆な片付けに入っても良い。

※【大規模半壊】以下で、2次審査請求をされる場合も、水跡線がよく分かるような写真をとり、目印をつけておけば、り災証明の2次審査調査を待たなくても始めて良い。

補助金には、これを受けたらこちらは受けられないなど、棲み分けがあるので注意する。

修理の種類にも、補助金の棲み分けがあるのでよく確認すること。

※修理をする場合は、見積書を取ること。補助金提出用の紙があるのでそれを忘れずに書いてもらうこと。

※親類等のアパート等に入居する場合で、家賃の支払いがある場合、必ず不動産屋を介して契約する形をとること。

まとめ

今回、さまざまな被災地でずっと支援をしてきた建物復旧アドバイザーの方と一緒に回って思ったことは、こういった専門家の方がそれぞれのご自宅を回って実際に建物をみて、御本人に直接アドバイスしてくださることすごく重要だと思いました。

友人はみんな具体的にわかってホッとしたと言っていました。

表情も、明るくなりました。

わからないことだらけ、かつ、重要な決定ばかり連続し、頭が働かない。

それでも、どうしようもないから、とにかく頑張っている。

そんな被災者の皆様にとって、先の見通しが立つというのは、精神的にすごく大切だと思います。

そして、こういった建物のアドバイス支援は、7月17日現在の今でこそ必要な支援で、この何日かでまた状況は変わります。

神原先生は、「避難所は生き物」と言っていました。

被災地も生き物です。

毎日、刻一刻と変わります。

必要なときに必要な支援があることの大切さ。

その難しさ。

被災者のご自宅を全部回るなんて、そんなことはできないことだと思いますが、現地調査で得た情報をこうやって提供していくことしか私にはできません。

被災地では、必要な人に、要な情報がリーチできていません。

若い世代はまだネットに慣れていますが、それでも情報を追う余裕もないような毎日です。

どうやって必要な情報が必要な人に行き届くのか。

課題は山積みです。

私の情報発信のスタイルは、個人だからこそのスピードを大切にして発信しています。

行政や専門家の方は、落ち度のない、パーフェクトな回答がしっかりできてからしか発信できないと思いますが、目の前大変そうな方に少しでも見通しの参考になるよう書きました。

趣旨をご理解の上、参考にしてください。