小学生の娘がいます。
今、10歳と8歳です。
習い事って、各家庭ごとの教育方針によって、意見の分かれる子育てテーマですよね。
今日は我が家の習い事騒動を経て気がついたことを書きます。
習い事いっぱいの小学生
- ピアノ(週1)
- 硬筆・習字(週1)
- 英語(週1)
- スイミング(週5)
- バスケ(週2)
長女も次女も、同じものを習っています。
硬筆・習字以外は全部、子どもたちがやりたくてやっています。
硬筆・習字は一時期めんどくさいとブーブー言っていましたが、学校で賞状をもらえる機会が多くなり、気分がよくなったのか、文句を言わなくなりました。
英語は私が開催している教室に通っています。
2人合わせて、習い事で毎月約5万円かかっています。
1日に2つ、習い事がある日もあります。
これをどう感じるか、各家庭の教育方針や経済状態、地域によっても感じ方は全然違いますよね。
子どもにとって何がいいのかは、結局は子どもが育ってみないと分かりません。
我が家は、子どもが楽しんでやっているものは応援しようという考えです。
毎日、親も子も大忙しです。
スイミング、選手コース騒動
スイミングは、3年前からほぼ毎日通っています。
楽しくて仕方がないようすでほぼ毎日泳ぎ、2人ともちょうど1年前に選手育成コースに入れてもらいました。
長女は今年の春、選手コースへ誘ってもらい、1か月通いました。
が、
- 練習がきつすぎて嫌
- コーチがものすごく厳しくて嫌
- 全体の雰囲気も嫌
いや、イヤ、嫌のオンパレードで、楽しみをひとつも見つけれず、行きたくないと初めての大泣きをしました。
あれほど大好きだったスイミングが、一気に大嫌いに変わりました。
1か月間の親子すったもんだの末、結局、元の選手育成コースにかえしてもらいました。
そこまでして泳ぎたくない。
という長女の意見がメインの理由です。
元のコースに戻ってからは、また泳ぐことを純粋に楽しめるようになりました。
選手コースの1か月間で刺激をもらい、練習に対する意識が変わり、毎回の練習目標を自分で決めて泳ぐようになりました。
親も子も葛藤がありましたが、本気でやってきたからこそ、ぶつかった壁です。
娘にとって、一番大切なことは、速く泳いで大会で結果をだすことよりも、楽しく泳ぐことだということが分かりました。
一緒に泳ぐお友達との楽しい時間が何よりも大切だったようです。
落ち着いてから振り返れば、とてもいい経験になりました。
習い事は苦しくなったら、親子でよく対話をし、単なる逃げじゃないかどうかは子どものようすをみながら真剣に話し合って、結局は子どもの意志を尊重してあげるしかないなぁと学びました。
夫婦で子どもについて話し合ういいきっかけにもなりました。
「あなたが自分なりの感情やニーズを感じるのはよくないことだ」というメッセージを与えているのと同じです。
そしてそこには、他人の求めに応じて自分を放棄せよという意味も含まれているのです。『子どもを生きれば大人になれる』
クラウディア・ブラック— 萩 (@hiyoko34778556) May 28, 2022
ミニバスを始めました。
そして、選手コースをやめると決めた直後、久しぶりにGWに再会したお友達が通うミニバスの体験に行くことになりました。
2人ともバスケの楽しさにハマり、1か月間の体験を経て、来月から正式に入部することにしました。
週に2回の練習に加え、自主練にまで行きたがるハマりっぷりです。
子どもがやる気になった瞬間こそが親の頑張り時だと思っています。
すぐにバッシュを買い、ボールを揃え、ガレージにネットを張り、自宅で好きな時に練習できる環境を整えました。
まだ始まったばかりですが、この先どんな娘に出会えるのか、とてもワクワクしています。
ひとつのことにこだわる必要はない
泣きながら選手コースに通った4月。
あの親子で苦しかった1か月後に、こんなに生き生きとバスケに取り組む長女に出会えるなんて、予想だにしていませんでした。
勝手にあれこれ心配して悩んでいた私。
先のことを考えても、本当に意味がないですね。
先のことは今の自分には絶対に分からない。
結局、想像もしない素晴らしい体験がやってきました。
親も子も、選手コースに未練は一切ありません。
周りにどう思われようが、何を言われようが、どうでもいいと心から思えます。
本気で取り組んだ末に、子どもが自分で決めたからです。
今は実にスッキリとした気持ちです。
執着を手放すってこういうことなんだなぁって思いました。
ひとつのことに必死でこだわる必要なんて、全然ないんですよね。
がんばれなくても、それ自体がいい経験です。
自分に合わないことがわかったら、すぐに切り替えてもいい。
あっという間にそんな経験を見せてくれました。
この切り替え力こそが、図太く生き抜ける大人になる礎になるんじゃないかと思いました。
育ちあうこどもたち
子どもは遊びで育ちます。
私の子育て方針の一番の根っこは、遊びです。
これだけ習い事をしていたら、遊ぶ暇がないじゃないかと言われるかもしれません。
ところが、子どもは少しでも時間があると、近所の子どもたちとギリギリまで元気よく遊んでいます。
私たちの昔ながらの遊び感。
今は少しズレがあるなと思っています。
現代の子どもたちは、昔のように近所で遊ぶだけに限りません。
私たち親が子どもだった頃と比べ、親も子も行動範囲が拡大しています。
情報量も選択肢の多さも、全然違います。
習い事に行けば、そこならではのお友達がいます。
スイミングでは、ほぼ毎日、同じお友達と泳ぎます。
バスケでも、多い日には週に4回も同じお友達に会うんです。
週に1回の硬筆も英語も、それぞれそこだけで会えるお友達がいます。
お友達と遊びながら学ぶ時間はどれもとても楽しそうです。
お互いにすごいところを素直に尊敬しながら学びあっている子どもたち。
かっこよくて憧れているお友達、肩を並べ、よきライバルとして頑張り合えるお友達。
経験が浅くても一生懸命ついてくるお友達。
娘の習い事は全部、学校・性別・年齢、すべてミックスされた空間で学びあっています。
あちこちに一緒に育ちあうお友達がいます。
学校のお友達だけだと役割が固定しがちです。
が、これだけ様々な環境をもっていれば、それぞれ全く違う役割でいられます。
自然に色んな自分を経験しています。
習い事では、大変さも楽しさも一緒に積み重ね、だからこそ理解し合えるお友達がいます。
できることが増えていくことで、自信をつけていく子どもたち。
前はできなかったことができるようになる喜びを感じながら、子どもたちは限られた時間の中でめいっぱい没頭しています。
伸び盛りの子どもたちは、すごい吸収力でグングン成長します。
子ども時代ならでは豊かな時間を私はちょっぴりうらやましく眺めています。
指導者やほかの保護者など、親以外の大人に出会う、素晴らしい機会でもあります。
子どもというのは、自分の子どもだけが育つということはありえなくて、人と、とくに他の子どもと育ち合うのです。親は、自分の子どもといっしょに育ってくれる子どもたちが、視野に入っていなくてはいけないのです。
— 佐々木正美さん名言集 (@sasakimasamibot) May 27, 2022
親は最高のサポーターでありたい
世の中にはいろんな人がいて、いろんなニーズがあります。
習い事、全くしないのもまたいいし、たくさんやりまくるのもいいと思います。
それぞれ貴重な経験があり、それぞれ育っていきます。
習い事は親がするのではありません。
あくまで子どもが主体です。
親なりの願いや理想像はあっても、子どもが主体であることを忘れなければ、数は関係ないと思います。
子どもの育ちに合わせて課題も変わっていきます。
親は毎回アップアップしながら必死で学んで一緒に乗り越えていくしかできません。
子どもの練習を見てあげることで、子どもの話を同じテンションで聞くことができます。
子どもを励ますにあたり、親子で話が通じる、言っていることが分かるって、すごく大事だと思います。
親も子も一緒に育つ。
上手下手も関係なく、正解も間違いもなく、ぜんぶ経験です。
- 子どもが安心してできる環境を整えてあげること。
- 子どもの話を聞いてあげること。
- 時々練習を見守って励ましてあげること。
- 親の願いを押し付けないこと
キレイなことばかり書きましたが、4月は親としての自分のエゴと葛藤し、どっしり重たい期間を過ごしました。
お母さんも、正直言って何がいいのかは分からないけど、大人なりにいいと思うことを言うから、あなたも自分の意見をしっかり言ってほしいと伝えて話し合ってきました。
1か月間の親子問答の自戒を込め、上の4点を書きました。
長女はもう小学5年生になりました。
友だちとの関係性の中でこそ育つ時です。
心の育ちの発達課題のメインテーマは、親子の愛着形成から始まり、学童期の友達関係に。
そして思春期を経て個として内面を見つめ、自分のアイデンティティーを獲得していくことに遷移していきます。
親が大きく影響を与える期間はあとわずかです。
疲れる日もありますが、私も今ならではの時間をめいっぱい楽しみたいです。
習い事、各家庭の事情に合わせてちょうどいいバランスでできたらいいですね!