いいかい?
毎瞬毎瞬、選択の連続なんだ。
君にハッキリと教えておくよ。
選択には、2種類しかない。
- 愛
- 怖れ
どんな理由や状況があったとしても、根っこにあるのはこの2つの選択肢しかないんだ。
『愛』を選べば『愛』が結晶化し、
『怖れ』を選べば『怖れ』が結晶化する。
結晶化っていうのは、君の思ったことが現実の世界になるってことだよ。
そのくらい君の思考はパワフルなんだ。
愛は唯一理性的な行為である。
前に教えたこの言葉を覚えているかい?
『愛』の性質を実によく表した言葉さ。
『愛』は、意識的に選びとるものなんだ。
人生を左右するような大きな決断から、日常のささいなやりとりに至るまでね。
『愛』の視点から観れば、ことの大小はたいして問題ではないんだ。
相手がだれか、だって、本当はどうだっていいことなんだ。
君が何を選ぶか。
大事なのはそれだけなんだよ。
毎瞬毎瞬…
この意味が分かる?
常に意識的でいるなんて、はじめは本当に大変なことさ。
できればいつだって『愛』を選びたいよ。
『怖れ』が結晶化するなんて、そんなのイヤなんだ。
だけど、これが本物の『愛』なのか、『怖れ』なのか、よく分からない時があるんだ。
自分の選択が、『愛』か『怖れ』か、見分ける方法はあるの?
まず、自分がすでにしてしまった選択が『愛』だったのか『怖れ』だったのか。
その結果は、自分自身で分かってるはずさ。
下した選択の結果は、そのあとの感情や体の反応が教えてくれる。
すっきりといい気持ちがしていたら、それは『愛』だった。
何かもやもやしたり、いつまでも気にかかるようなら、それは『怖れ』だったということさ。
人は『愛』にたくさんの条件付けをしちゃうんだ。
- 先に愛してくれたら
- 思うように動いてくれたら
- 嫌われるんじゃないか
とかね。
そんなものは『愛』じゃない。
嫌いたいなら、相手に嫌わせておくことさ。
相手がどう思うかなんて、君がコントロールできることじゃないだよ。
相手にも意志による選択の自由がある。
それを尊重するってだけさ。
条件づけの愛の正体は、『エゴ』なんだよ。
『エゴ』は『怖れ』のスピーカーさ。
君はハムスターを飼っているね。
それはもう、かわいいだろう?
ただ、愛おしくて、大事にしたいって思うよね。
彼らは存在のすべてが『愛』そのものなんだ。
ただそこにいるだけでいい。
ただ、存在が愛おしい。
『愛』が結晶化し、そのまま生きて触れる存在なんだ。
本当は人間だって、一人残らずみんな、そういう存在なんだよ。
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君はハムスターが悩んでいるところを見たことがあるかい?
今、この瞬間、どうしたらいいのかって、頭を抱えてるときがある?
ハムスターは与えられた運命を、ただひたすらに生きている。
飼い主に無条件の『愛』を表現してくれる。
彼らは人間にただそこにいるだけでいいということを教えてくれてるんだ。
彼らは何も悪いことを思わないから、人は安心して愛することができる。
これは、重要なヒントなんだよ。
ハムスターは何も悪いことを思わない。
君が先にハムスターみたいな人になることさ。
自分から悪いことを持ち込まないようにするんだよ。
相手にも自分自身にも、条件づけやジャッジをやめるんだ。
もっと自分自身にも、周りの人にも優しくするんだよ。
楽観的でいることは、とても大切な技術なんだ。
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誤解しないでほしい。
これは、何でもOKってわけじゃない。
いいなりになることが『愛』じゃないからね。
時には上手に距離を置くことが必要な時もある。
『愛』とセンチメンタルな感情は別の物さ。
自分自身を愛せない人は、他の人を愛せない。
目の前にいる人や出来事は、君に大切なレッスンを与えてくれているんだ。
相手の立場を、君が先に思いやるんだよ。
白か黒かなんて、そんな明白に分別できるものじゃない。
君の『愛』を出し惜しみしないことさ。
愛は唯一理性的な行為である。
いつも意識的に『愛』を選びとる。
その実践をするために、この地球に生まれてきたんだよ。
他の動物にはないもので、人間だけに特別に与えられたものはなんだと思う?
意志による自由さ。
動物は本能で生きている。
ある意味完全にコントロールされているのさ。
だから思い悩むことなく、いとも簡単に『愛』としてそこに存在しうるんだ。
人間だけ自分の意志で自由に生きていくことができる。
大事なのは周りじゃない。
君がどう在るかなんだよ。
君は与えられた自由意思で『愛』を選ぶかい?
それとも『怖れ』に身を任せるの?
心配しなくていい。
どれほど遠回りをしても、結局はたどり着くんだ。
何が起きても、それでいいんだよ。
本当にそう信じられるようになった時、
君は『愛』か『怖れ』かなんて、考えることもなく『愛』を生きているさ。