梅雨におすすめ読書『アルケミスト』夢を旅した少年 パウロ・コエーリョ著

アルケミスト




人はなぜ、夢を追わないのか。

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以下、私の響いた部分を『アルケミスト』より引用

クリスタルの商人はその日、毎朝感じている同じ不安を感じながら、目を覚ました。彼は、30年間同じ場所にいた。

今となっては、何かを変えようとしても、もう遅すぎた。彼が今まで学んだことは、クリスタルのガラスの製品を、売ったり買ったりすることだけだった。

 

「お前はなぜ羊飼いをするのかね?」

「旅をしたいからです。」

 

「結局、人は自分の運命より、他人が羊飼いやパン屋をどう思うかという方が、もっと大切になってしまうのだ。」

 

彼は新しいことをたくさん学んでいた。そのいくつかはすでに体験していたことで、本当は新しいものでもなんでもなかった。

ただ、今まではそれに気がついていなかっただけだった。なぜ気がつかなかったかというと、それに、あまりにも慣れてしまっていたからだった。

今を生きる

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しかし、そのらくだ使いはあまり戦争を心配していないようだった。

「私は生きています。」

と彼はある夜、ひとふさのなつめやしを食べながら少年に言った。その夜は、火もなければ月の明かりもなかった。

「私は食べている時は、食べることしか考えません。もし私が行進していたら、行進することだけに集中します。もし私が戦わなければならなかったら、その日に死んでもそれは構いません。

なぜなら、私は過去にも未来にも生きていないからです。私は今だけにしか興味を持っていません。もし常に今に心を集中していれば、幸せになります。」

人の心

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「どうして僕たちは自分の心に耳を傾けなければならないのですか?」

「お前の心があるところが、宝物のあるところだからだ。」

 

「心は裏切り者です。」

「夢を追求してゆくと、おまえが今まで得たものをすべて失うかもしれないと、心は恐れているのだ。」

「それならば、なぜ、僕の心に耳をかたむけなくてはならないのですか?」

「なぜならば、心を黙らせることはできないからだ。たとえお前の心が言うことを聞かなかった振りをしても、それはおまえのなかにいつもいて、お前が人生や世界をどう考えているか、繰り返し言い続けるものだ。」

「お前は自分の心から、決して逃げることはできない。だから、心が言わねばならないことを聞いた方がいい。そうすれば、不意の反逆を恐れずにすむ。」

 

 私は人の心ですからね。人の心とはそうしたものです。人は、自分の一番大切な夢を追求するのがこわいのです。自分はそれに値しないと感じているか、自分はそれを達成できないと感じているからです。

永遠に去っていく恋人や、楽しいはずだったのにそうならなかった時のことや、見つかったかもしれないのに永久に砂に埋もれた宝物のことなどを考えただけで、人の心はこわくてたまりません。

なぜなら、こうしたことが本当に起こると、非常に傷つくからです。

「傷つくのを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだと、おまえの心に言ってやるがよい。夢を追求している時は、心は決して傷つかない。それは、追求の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ。」

 僕が真剣に自分の宝物を探している時、毎日が輝いている。それは、一瞬一瞬が宝物を見つけるという夢の一部だと知っているからだ。

本気で宝物を探している時には、僕はその途中でたくさんのものを発見した。それは、羊飼いには不可能だと思えることに挑戦する勇気がなかったならば、決して発見することができなかったものだった。

宝物

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「地球上のすべての人にはその人を待っている宝物があります。」

 私たち人の心は、こうした宝物については、めったに語りません。人はもはや、宝物を探しに行きたがらないからです。

私たちは、子どもたちにだけ、その宝物のことを話します。そのあと、私たちは、人生をそれ自身の方向へ、それ自身の宿命へと、進んでゆかせます。

 しかし、不幸なことに、ごくわずかの人しか、彼らのために用意された道ー彼らの運命と幸せへの道を進もうとしません。

ほとんどの人は、世界を恐ろしい場所だと思っています。そして、そう思うことによって、世界は本当に恐ろしい場所に変わってしまうのです。

 ですから、私たち心は、ますます小声でささやくようになります。私たちは決して沈黙することはありませんが、私たちの言葉が聞こえないように望み始めるのです。自分の心に従わないばかりに、人々が苦しむのを、私たちは見たくないからです。

「なぜ、人の心は夢を追い続けろとは言わないのですか?」

「それが心を最も苦しませることだからだ。そして心は苦しみたくないのだ。」

錬金術

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「何かが進化する時、まわりのすべてのものが進化することを、彼らは理解していたからだ。

ただ単に、金にしか興味を持たない者もいた。彼らが秘密を発見することは決してなかった。

鉛や銅や鉄が、それぞれに果たすべき運命を持っていることを、彼らは忘れてしまったのだ。

そして、他の者の運命をじゃまする者は、自分の運命を決して発見しはしない。」

 

「しかし、あなたは愛について何も知りません。

もし、第六日目がなかったら、人間は存在しなかったでしょう。銅はずっと、銅のままだったでしょう。そして、鉛はずっと鉛のままだったでしょう。

すべてのものが、それぞれの運命を持っているということは、本当です。しかし、その運命は、いつか実現します。

そうなったら、それぞれの者は自分自身をより良いものに変えて、新しい運命を得なければなりません。」

 

「錬金術が存在するのは、そのためです。」

と少年は言った。

すべての人が自分の宝物を探し出して、以前の人生よりもよりよくなりたいと思うからなのです。

鉛は、世界がそれ以上鉛を必要としなくなるまで、鉛としての役割を果たすでしょう。しかし、そのあとは、鉛は金に変わらなくてはなりません。

これこそ、錬金術師が行うことなのです。

私たちが今の自分よりもより良いものになろうと努力すれば、自分のまわりのすべてのものも良くなるということを、彼らは教えているのです。」

「私たちが良くなるか悪くなるかによって、私たちの住む世界は良くも悪くもなります。そして、そこで愛の力が役に立つのです。なぜなら、私たちは愛する時、もっと良くなろうと必ず努力するからです。」

マイコ的まとめ

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本を読むということは、宇宙に語りかけること。

自分の質問に対する答えがそこに書いてある。

誰にも邪魔されず、語り合うことができる。

わがままのようにも思える。

孤独であり、一人ではない。

時間も空間も、時代も超えて、別次元にその時だけ生きる。

それが読書。

思ったような答えがそこになくても、だからこそ、それが答え。

分からないからこそ意味がある。

さらなる探求が始まり、気が付けば最初の問いを超えた場所にたつ。

自分との語らい。

受容と変容。

エネルギーは波及し、波で伝わる。

文字を読むことで、エネルギーが変わる。

アルケミストは、厚さ8ミリの文庫本。

たった200ページ弱の薄っぺらい本に、すべてが書いてある。

言葉って、文字でも音でもなく、目でも耳でもなく、感じるものだと思う。

この本は、30年前の1988年に出版されたブラジル人作家の本です。

マイコ

マクトゥーブ

『マクトゥーブ』って何!?って思った方は、ぜひ、読んでみてくださいね!

きっと、あなたへの本からの招待状です。

ネットの簡易検索では決して分からない答えがこの本に書いてあります☆