「こんなに良くしてもらって、いいのかなぁって…。」
小学5年生の女の子が私に言いました。
昨日は、我が家でハロウィンパーティーをしました。
我が家で開催するので、せっかくなら素敵な時間にしたいと思い、めいっぱい飾りつけをし、私からサプライズで小さなプレゼントを用意していました。
ビンゴ、宝探しなどなど、しばらく楽しく遊んだ後、5年生の女の子がそばに来て言ってくれました。
こんなに良くしてもらっていいの?
「どうしたの?」
「ん~?なんか、こんなに良くしてもらっていいのかなぁって…。」
笑
「今日は楽しい?今、○○ちゃん、幸せな気持ちかな?」
「うん。すごく楽しい。」
「みんなが嬉しかったら、私も嬉しいから、それでいいんだよ。」
そんなやり取りをしたら、納得したように遊びに帰っていきました。
かわいいなぁと思いました。
私は子どもが好きです。
子どもの率直さが大好きです。
そこにいてくれるだけで嬉しい。
誰かからよくしてもらうのに、条件なんていらないんだってことが伝わるといいなぁと思いました。
子どもの失敗
子どもたちみんなで風船バレーをして遊んでいる時に、ふすまの紙を少しだけ破いてしまいました。
申し訳なさそうに申告してきました。
事前にその遊び方はやめといた方がいいと伝えていたのに、やってしまい、失敗をした子どもたち…。
ビシッと叱りました。
私は人の子もわが子も同じように叱ります。
やってしまったその瞬間に叱って、後は引かない。
そんなスタイルで怒っています。
ひとりの女の子が失敗にショックを受け、テンションがすっかり下がってしまいました。
「○○ちゃん、えらい気にしてるね。
大丈夫よ!
私はダメなことはダメでバシッと叱るけど、いつまでも後ひいて怒ったりしないよ。
子どもはね、失敗する生き物なんよ。
そういう時なの。
失敗して賢くなっていくんだから、気にしなくていいんだよ。
いいことと悪いことはハッキリさせるけど、失敗そのものはたくさんしたらいいんよ。
子どもの特権だから気にしないの!」
やっと笑顔になって、遊びに帰っていきました。
大人としてどう在るか
お互いに本心だけでする会話でした。
大人になったら恥ずかしさや遠慮、相手の気持ちを考えすぎたりと、率直に話すことが、なぜだか難しくなってしまいますよね。
私は子どもたちに、
- ただそこにいるだけでいい。
- 一人一人が生きてるだけで愛されるかけがえのない存在なんだ
という経験をたくさんして育ってほしいと思っています。
毎日の何気ない生活の中で出会うことができた、今、目の前にいる子どもたちから、そんな時間を一瞬でも提供したいなぁと思いながら日々接しています。
完全に油断して無反応な時もよくありますが…。
なぜだか向こうから私に近寄ってきてくれた子どもは、しっかり受け止めてあげたいなぁと思っています。
何の意味のないような、たわいのない会話の繰り返しが、子どもの心とのあたたかな交流を生み出します。
子どもは自分の話を聞いてもらうことが大好きです。
自分を気にかけてくれる人が大好きです。
親でもない、先生でもない、なんだかよくわかんない大人。
子どもたちが毎日の生活の中で、そんなふわっとしたいろんなバージョンの大人とたくさん交流して育つといいなぁと思います。
昨日は私のお友達の素晴らしい居場所作り事業のオープン記念日でもありました。
ライフワークを実際に実行中の大人たちが次々と集まり、前向きなエネルギーにあふれていました。
久しぶりに味わうあの空気感。
少年のように夢や理想を語る40代、50代の大人たち。
私もいつまでもそういう大人でありたいと、久しぶりに目が覚める思いでした。
それと同時に、私自身は、そんなにたいそうじゃなくていいなぁと気がつきました。
無理なく、毎日のたわいのない瞬間に心を注げる人で在りたいと思いました。
やっとこさ、力の証明から卒業できていた自分を発見しました。
いつまでも力の証明に駆り立てられるような、そんな子供時代を過ごしてほしくない。
子どもたちを大人の都合で抑圧するのではなく、子どもが自らのびのび育つ社会であってほしい。
物理的にも精神的にも。
そんなことをしみじみ思った気持ちの良い秋の日でした。