What’s your priority? 優先事項は何?

私は現在、自分の教室は徐々に縮小させながら、小学校の英語非常勤講師をしています。

昨年の春から、フィリピン出身のALTの先生と一緒に授業をしてきました。

その先生は、私より10歳年上で、ずっとALTとして子どもたちに指導をしてきており、経験豊富な先生です。

仕事以外でも学ぶとがとても多く、素敵な出会いに感謝感謝な一年を過ごしてきました。

 

M先生は喜怒哀楽がハッキリとしていてとても分かりやすい先生です。

ダメなことはダメ、求めるべきことはキッチリ求める、うれしいことは全身全霊でで表現する。

あまり日本人では出会わないタイプの先生です。

私はそんなM先生が大好きです。

 

日本語と英語を混ぜあいながらいろんな会話をしてきました。

英語で話すときにはプライベートな話にも花が咲くことが多く、そんな会話を通して印象に残った会話を紹介します。

What’s your priority?

I said to him, “I love you. of cause, but I’m sorry, my priority is my children, Now!”

※priority=最優先事項

旦那さんが家族一緒に祖国に帰ろうと言い出した時のことを話していた時の言葉です。

あなたのことはすごく愛していて、退職してからはあなたが最優先だけれど、申し訳ないけれど、今は当然のことながら子どもたちが最優先です。

結局、その時は旦那さんが譲って家族で日本にとどまることになったとの話です。

このpriorityという言葉。すごく新鮮でした。

旦那さんに、自分の今の最優先事項は子どもだとはっきり言いきれる先生、素敵です。

先生はいつも芯があってブレない。そこがとてもかっこいい。

If it’s good for “you”, you should do it.

仕事を辞めて子育てに専念してきたことに後悔はないけれど、やはり将来を考えると自分の働き方をどうするのか、毎年、年度末を迎えるたびに考えます。

ALTの先生も毎年来年度がどうなるのかわかるのは3月中旬以降です。

お互い不安定な3月初旬に話をした時の言葉です。

If it’s good for “you“, you should do it.

私が英検1級を受験し、下の子が中学生になるタイミングで正規の英語専科を目指すか、迷っていると話をした時の会話です。

「あなたにとってそれがいいことなら、チャレンジすべきです。子どもとか、お金とか、そういうことではなく、あなた自身にとって意味のあることならやればいい。」

出産育児の時にM先生も学校を離れ、子育てに専念した時間があり、その時に先生は学校が恋しくなったそうです。

その時に、自分にとって学校で子どもたちに英語を教えるということそのものが、とても意味のあることだと分かった。

自分の息子も英検1級を受験させた。将来のために英検1級を取得することが目的だったから、お金がいくらかかるとかは私にとっては問題ではなかった。

あなたにとってそれが意味があることなら、やったらいい。

どんな時も、一番大事なのは、「あなた自身」です。

I can never be wrong about my family. I’m always correct.

家族のことを話していた時の言葉です。

家族のことで今まで一度も間違えたことはないし、今後も私が間違えるなんてことはない。

なぜなら、私は家族の未来をみてるけど、あなたは目の前のことしか見えてない。

家族の今後の話をしていた時に、旦那さんとした会話を教えてくれました。

ここまでハッキリ言いきれるってすごくないですか?

日本人にはあまりない感覚ではないかと思います。

少なくとも私にはないキッパリさです。

何気ない会話でしたが、とても印象的でした。

もっともっと自分を通していい。

M先生とのやり取りを通じて感じたことは、もっともっとありのままの自分自身でいればいよいし、それを周りに表現したらよいということでした。

周りへの配慮をしないという意味ではなく、「萎縮」という概念がない感じです。

文化が違う。文化が違えは発想が違う。

でも、底に流れている「愛」という概念は全く同じ。

日本とはまた違う表現方法でそれを伝えていると感じました。

M先生の授業はとてもピリッとしています。

子どもたち一人ひとりを絶対にあきらめない。

教師としての威厳があります。

子どもに決して迎合しない。

でも、愛がないわけではない。

求めるのはできると分かっているから。

やろうとしないのはダメ、怠惰は許さない。

かといって、できない子には適切なサポートをします。

一緒に授業をしていて子どもが大丈夫だろうかとドキドキするシーンもいっぱいありましたが、その分、子どもたちの成長がたくさん見られた一年でした。

M先生の指導はすごいです。

子どもも、M先生が入ってきた瞬間に、教室の中の空気が変わり、パッと明るくなると言っていました。

なかなかあれはマネできるものではないけれど、教師自身が失ってはいけないもの、私が見失いかけていたものをたくさん見せてもらった一年でした。

お互い次年度の行き先が決まり、残念ながら先生とご一緒できなくなることが決まりました。

来年度はまた新しい出逢いと学びが待っています。

この2年間で、改めて私にとって子どもたちに英語を教えることは何よりもワクワクして楽しいことであり、自分にとってとても大切なことだと分かりました。

それを、追いかけていきたいと思いました。