岡山ママブロガーの、マイコです。
絵本が大好きで、おすすめの絵本を紹介しています。
親子で味わうアーノルド・ローベルの作品
もも子が6歳になり、寝る前の読み聞かせではだんだん絵が少ないものを好むようになってきました。
今ハマっているのは、アーノルド・ローベルの本です。
小学校2年生の教科書に、がまくんとかえるくんの『おてがみ』というお話があったので、ご存知の方も多いと思います。
がまくんとかえるくんのやり取りがとてもユーモラスにあたたかく描かれています。
その他にも『ふくろうくん』や『きりぎりすくん』など、名作の数々を数冊揃え、もも子の気の向くままに読んでいます。
この本のシリーズのいいところは、子どもだけでなく親も楽しめるところです。
子どもの視点
子どもからすれば、単純に動物のコミカルさを楽しめることが魅力だと思います。
動物たちは泣くし怒るし、かっこ悪い。
ちょっと抜けていて、でも優しい。
飾らない、ありのままの姿が描かれています。
等身大の自分と照らし合わせてその世界観に浸れます。。
似たようなことを日々しているので、自分だけではないとホッとするのではないでしょうか。
そして、それぞれの登場人物の良さに引き込まれ、何かを感じ取り、学ぶと思います。
大人の目線
アーノルド・ローベルの本には本当に様々なキャラクターが出てきます。
そして、だいたいのキャラには大人の人格が設定してあります。
私は数ある作品の中でも『きりぎりすくん』が大好きです。
きりぎりすくんは、自分で道を決め、旅に出ます。
そして、途中で様々な生き物に出逢います。
「あさがいちばん!」と叫び、それ以外の良さを認めないおはよう組の虫たち。
いつも決まった時間に、決まったことを、順番通りにしないと気が済まない蝶たち。
「歩くしかできないなんて、きりぎりすくんは、かわいそうだ。」と声をかける、スピード重視のトンボ。
あ、いるいる。こういう人!
ん?自分もそうなんじゃない…!?
過去の自分はまるっきり蝶だったな、とか、
今、いつの間にか、トンボの視点に立ってたな。とか…。
『ふくろうくん』という本も、ふくろうくんはホントにどうかしてるけど、自分も時々こんなことしてるな、とか…。
ある程度人生経験を積み、様々な人に出逢った後にアーノルド・ローベルの作品に立ち返ると、単純な短いお話の中にある示唆的な世界観に感動します。
そして、きりぎりすくんは、本質を突いた人格者。
決して相手に乱されることなく、自分の流儀をマイペースに生きています。
マイコ的まとめ
子どもにオススメなのはもちろんですが、大人が読んでも、本当に面白いと思います。
アーノルド・ローベルの、天才性に唸っちゃいます。
子どもの時に持っていた感覚を思い出し、本当に大切なことは何か、優しく思い出させてくれる良書です。
眠る前のひと時、子どもと一緒に童心に返ってみてください。
きっと、明日からの世界が、少しあたたかく感じられると思います☆