転機が来た!面接を受けた話。

分かれ道

先日、久しぶりに仕事の面接を受けた。

子育てには本当にお金がかかる。

湯水の如くお金が財布から消えていく。

物価高も生活を容赦なく圧迫してくるし、もう少し余裕のある生活をしたいと思い始めたのがきっかけ。

自分の英語教室は子どもたちが学校・園での生活を終えた後の夕方以降しかレッスンはできない。

これ以上夜のレッスンを増やすと、我が子の生活を支えられなくなる。

長女が思春期に差し掛かり、これから先は夜の時間の方が親子にとって大切になってくる。

私の優先順位第1位はいつだって子育て。

子どもが生まれて以来、そこはブレずにずっとある。

こんなに面白いものはないと思っているから。

今受け持っている子どもたちをしっかりとみてあげ、数年後、自然減して行った後は、午前中フルに働き、ガツガツ稼げる仕事に切り替えたいとふと思った。

それなら午前中、非常勤で週に2、3日ほど学校現場で英語を教えられれば、自分自身の経験を現場で活かせるし、スキルアップもできてめっちゃいいと思った。

生活が忙しく、大変になることにちょっと怖けずいてもいるけど…。

あれこれ想定したところで、自分の条件にあった仕事があるかないかも分からないし、とりあえず手を挙げてみることに決めた。

子育てを理由に退職して10年ほど、フリーで仕事をしてきたとはいえ、久しぶりの社会復帰を目指すことになる。

どこかに所属すること。

以前は当たり前だったことが、今はなんだかとても大きなことのように思える。

created by Rinker
¥1,760 (2024/11/21 18:42:11時点 Amazon調べ-詳細)

ビジネス用の服がない!

今の時代らしく、履歴書も申込書も全部オンラインで終わる。

スマホで面接用の写真を撮り、メールで送ればOK。

面接はzoom。

家から一歩も出なくても面接まで終了した。

 

初めて就職した時は、広島まで出向いて何ヶ所も必死で自己アピールして回った。

ビジネススーツを着て、ハイヒールを履き、面接を受けた。

大学を卒業したばかりで、実績なんて何もない、空っぽの自分がなんだか恥ずかしかった。

 

2回目に面接を受けたのは教員採用試験の時。

集団面接だった。

何かテーマが与えられ、それについてその場の集団で話し合う。

その現場で何を言い、どのような応対をしているのか観察されながら評価される。

とても嫌な時間だったw

 

そして今回、3度目の面接を受けた。

笑っちゃったのが、面接に相応しい服がないこと。

カジュアルな服ばかりで、ビジネス用の服がない。

最近は参観日だってカジュアルでOKだから、きちんとした服なんて全く必要のない生活をずっとしてきたことに気がついた。

結局、昨年長女のピアノの発表会用に購入した150の白シャツで履歴書用の写真を撮り、面接はたった一枚残っていたビジネスでもいけそうなブラウスを着た。

zoomだから下半身は映らないと思ったけど、念のため、ベージュのチノパンを履いた。それくらいしかふさわしい服が本当に無かった。

created by Rinker
¥1,260 (2024/11/21 18:42:12時点 Amazon調べ-詳細)

母になって10年以上経ち、こんなにも自分のことを聞かれたのは久しぶりだった。

面接の内容は結構具体的に今までの仕事について突っ込んできかれ、半生を振り返るような時間になった。

私は一度転職しているので、なぜ転職しようと思ったのか、前の職場での人間関係はどうだったとか、何を大切に子どもと向き合ってきたか、今回仕事を希望する動機だとか。

過去の自分が目の前に見えるような、そんな時間。

 

このままじゃダメだ。

いつもそう思って生きてきた。

目の前の課題に、とにかく必死でベストを目指してやってきた。

高校卒業以降の時系列で書き出した履歴書を眺めながら、あぁ、私、結構頑張って生きて来たんだなぁ、なんて自分でちょっと感心した。

 

今までで一番落ち着いて話ができた面接だった。

面接官が誠実な方であったことと、自分自身に自信があったから。

何も偽ることも、取り繕う必要もなかった。

40を超え、長い時間をかけて、やっと今、人様のお役に立てるだけのスキルが身についている。

今までは絶対になかった自分自身への信頼があった。

 

「行動力があるんですね。」

面接官に言われた。

我ながらそうだと思う。

行動力があるかないかなんて、そんなことを考えて生きてきたわけではなく、なんとかよりよくしようと必死だっただけだ。

 

面接では正直に自分の希望を言いすぎたので、仕事がもらえるかどうかはわかならい。

こんなにわがままに条件を伝えたのも初めてだった。

今まではいつも選んでもらう側だった。

でも、今、自分の生活に合う仕事を選んでるのは私。

 

仕事がもらえなければ、きっと何か他のことを考え出すと思う。

今の仕事をもっと拡大してもいいし、どこか全く畑違いのところにパートで働いてみるのも楽しそうだ。

自分自身と一致していること

評価基準を自分自身の在り方に置けば、理想通りの仕事でなくても落ち込むこともない。

最高の理想が叶うといいなぁと願う。

それと同時に、希望通りにならなくても、その方がいいからそうなるんだと思っている。

執着しない。

すべての道はローマに続く。

半年後、何をやってるのか、全くわからないけど、ちょっと楽しみです。

created by Rinker
筑摩書房
¥1,230 (2024/11/21 18:42:13時点 Amazon調べ-詳細)