岡山ママブロガーのマイコです。
子育てって、難しいですよね…。
子どものことを何にもわかってないなぁと思った一週間でした。
私の子育てメモです。参考になるところがあったら嬉しいです。
もも子とピアノ

もも子(小2)はピアノを習っています。
習い始めて、今、1年半くらいです。
ピアノほど親がしんどい習い事はないんじゃないかなぁと思う 今日この頃ですが、先日、初めてのピアノ発表会がありました。
もも子は、ピアノは自分がやりたいと言って習い始めました。
もも子は何事も勢いはありますが、地道にコツコツ努力するのは苦手な子です。
自分のやりたいことがいつもはっきりあって、強制されるのが大嫌いな子です。
何事も自分流を通そうとします。
よく言えば自分の意志がはっきりしている。悪く言えばわがまま。そんな子です。(書きながら恥ずかしいほど私にそっくりw)
そんな性格の子なので大変なのはわかっていましたが、本人がしたいんならやらせてみようと思って始めました。
ピアニストになってほしいわけでもなく、ただ本人が楽しくピアノを弾けたらそれでいい。
私はそんなスタイルですし、もも子は押し付けられるのは大嫌いな子なので、練習にもあんまり口は出さないようにしていました。
発表会が嫌でメンタルから体調不良に…。

4月に発表会の話が出た時から『出たくない出たくない。』と言っていました。
先生と話し合って発表会に出ることは自分で決めました。
2年生になってから特に、遊びたい気持ちの方が強くて練習はおざなり。
発表会まで先生とのレッスンはあと3回という時点になっても、とても発表できる演奏ではありませんでした。
レッスン後もいつもどんより暗ぁいモード…。
先生もあの手この手をつかって、もも子を励ましてくれていました。
「がんばってできないのはいいけど、努力もせずにできないのはダメ!」
私はそう言って練習を一気にスパルタモードに切り替え、集中してみっちり練習させました。
このままでは先生に申し訳ないという私の気持ちがそこにはありました。
スパルタ練習のおかげで曲は見違えるように上手になりました。
ところが、翌日から『首が痛い。』と言い出し、元気がなくなりました。
練習してないのを責めまくり、キツイ言い方をしたことを反省しましたが、時すでに遅し…。
そして翌日、『頭が痛い。』からの38度の熱…。
夕方にはすぐに下がりましたが、よっぽど嫌で疲れたんだろうなぁと思いました。
ここらへんで、母は、激しく自分を責めはじめます(*_*)
プチ不登校に…。
その日からずっと頭痛と胃痛を訴え、学校へ通えなくなりました。
食欲もなくし、『だるい…。』と言っては 何もできずに寝てばかりになりました。
ちょっと動けば頭が痛くなるので、結局ほとんどの時間を寝て過ごしました。
やたらと抱っこをせがみ、ちょっと赤ちゃん返りしたようにも思えるもも子。
自分のせいでどうしようって、とにかく自分が情けなかったです…。
おまけに旦那は修学旅行の引率でマレーシアに出張中。
相談したくてもできませんでした。
今はとにかくもも子を癒そうと思って、最低限の仕事以外はいろんなことをストップして一緒に過ごしました。
心因性だとわかっていたので、自宅でゆっくり休ませていましたが、長引いているし、他に原因があったらいけないので一度病院へ行っておこうと思い、小児科を受診しました。
子の心、親知らず…。

お散歩中の長女:もも子と次女:うめ子
やはり悪いところはどこもありませんでした。
心因性かなぁということで、
『発表会が終わっての様子をみてみましょう。』
という先生のアドバイスをうけました。
『本人はおなかが痛いといっていますし、本当に痛いんでしょう。それは認めてあげて、ビフィズス菌のお薬をだしておきますね。』
『ピアノは間違えても誰も気にしないし、気楽にいこうって言ってるんですけどね…。』
そういった私に、先生が、
『本人はそれじゃ嫌なんでしょうね。本番でちゃんとしたいんでしょう。』
と言ってくださいました。
この一言に、すごくハッとしました。
前にも『発表会は、別に間違えてもいいんよ。』
そういったとき『でも、お母さんや先生は嫌じゃろ?』と言ったのを思い出しました。
もも子は私が思っている3倍は気を遣うナイーブな子だとわかりました。
思い返せば昨年の1年生の生活発表会でも、前日まで体調不良で休んでいました。
発表会的なものがすごく苦手なんでしょうね…。
自分が平気なタイプだから、もも子の気持ちを全然理解できていませんでした...。
笑われるのが恐い…

『なんで発表会がいやなの?』
何度も聞いた質問をもう一度ゆっくり聞いてみました。
『怖いから。』
『なんで恐いの?』
『間違えて笑われるのが恐い。』
『間違えて笑う人はきっと誰もいないし、みんなも間違えると思うよ。
もし笑う人がいても、そっちの方がおかしいんだから、気にしないでいいんよ。』
『うん。』
黙って聞いていたもも子。
演じているドラマから抜け出す
私ももも子も、ちょっと深刻になりすぎてるなぁと、急に勝手に再生しているドラマから抜け出し、客観的にみられるようになりました。
『もも子ね、お母さんもだけど、ちょっと真剣になりすぎじゃわ。
なんでもね、これから先こういうことはいっぱいあるんよ。
残念ながら嫌なこととか、やりたくないこともね。
どんな時でも、面白いところを見つけて、楽しくできた人が勝ちなんよ。』
ここで、ビートたけしの話をしましたw
立派な賞の授賞式で、恥ずかしくてたまらないからわざわざ変な格好に変装し、階段で滑り、お辞儀の時にマイクでおでこをゴンってしたりすることですw
『何でも笑ったもん勝ちよ!』と言った瞬間、近所のおばちゃんの大きな笑い声が外からきこえてきました☆
ミラクルなタイミングww
これにはみんなで大笑い☆
『久しぶりに笑ったなぁ。』
笑顔で言うもも子の顔をみて、みんないい気持ちで寝ました。
いよいよ発表会
そんなこんなで迎えた発表会前日。
旦那もマレーシアから帰ってきて、ちょっと元気になったもも子。
- 『挨拶はしたくない。』
- 『お母さんが隣にいてくれたら弾く。』
- 『オシャレは絶対にしたくないから普段着がいい。』
などなど、やっぱりウダウダしていました。
が、当日はあいさつもし、お気に入りの普段着を着て一人で上手に弾くことができました。

発表会で弾くもも子
あまりにもスムースだったので、あの大騒ぎはいったい何だったんだろうとちょっと思いましたが、無事に乗り越えたもも子。
本当にほっとしました。
がんばったご褒美に、そのまま映画館へ行き『アラジン』を観ました。
別世界にぶっ飛んで、なんだかすごくスッキリしました。
後は学校に行けるかなって心配していましたが、夜には大好きな合気道にも参加し、昨日も今日もプールも休まず元気に登校しています。
やっと日常が帰ってきました。
お父さんの役割

発表会の夜、旦那と話しました。
一連の騒動の時は出張でずっと留守でしたが、旦那はいつも冷静に話をしてくれます。
- 今までの子育てのやり方がよくなかったんじゃないか まで考えた。
- お母さんはキツいから、もも子を傷つけたかもしれない。
- 習い事が多すぎて もも子の負担になってるんじゃないか。
一番気になっていることを相談しました。
『まぁ、もも子はもともと不安感が強い子だからなぁ。
赤ちゃんの頃からだから、今までの子育てがどうとか、そういうのはないと思うよ。
もともとの性格じゃろう。』
『うちは全然厳しくない方だと思うよ。
ピアノゆうたら、そんなもんじゃろう。』
『まぁでも、高校生を見ていていつも思うんだけど、親が子どもの気持ちをあんまり先回りしたらいけんな。
こう思ってるんじゃないかとか、なんでも先に整えるのはよくない。』
『習い事も本人がやりたいことだけしてるんだし、実際ためになるんだから続けさせればいい。
僕はスイミングが嫌で、本当におなかが痛くなって通えなくなったからな、そのくらいになって初めてやめさせたらいいと思うよ。』
旦那はもも子が赤ちゃんの時、まだ学生で研究をしていました。
自宅でできることなので、がっつり新生児のころから一緒に育ててくれています。
今の日本では、まだまだ珍しい育児パターンかなぁと思います。
今は忙しくなって育児にかかわる時間は減りましたが、朝早く出勤し、できるだけ早く帰ってきてくれています。
一番大変だったときを一緒に分かち合っているし、赤ちゃんの頃からの経過をよく知っているので、本当にありがたいなぁと思います。
旦那の『もも子はもともと不安感が強い子』という言葉で、またハッとしました。
赤ちゃんの時のことは、すっかり忘れてしまっていたからです。
お母さんって、どうしても子どものそばにいすぎて、本当の子どもの姿が見えなくなるのかもしれないなぁと思いました。
少し離れた場所から眺めてくれるのがお父さん。
お父さんは、子どもとお母さんの距離感を調整してくれる存在なんだなぁとありがたく思いました。
まとめ

4月から次女が幼稚園を転園したことで、気持ちがずっと次女に向いていました。
仕事も増やしたので、そっちにも一生懸命になっていました。
子育ては親育て。
容赦なく油断してるところをついてきますね...。
実家の母も、
『私も子育てで本当にいろんなことを勉強させてもらったんよ。
本当の勉強は子どもを産んでからだったと思うよ。』
と教えてくれました。
『また、孫は孫でね…、いろいろ思うんよ。あんたもそのうち分かるわ。』
一回一回頭を打ちながら、親子で成長していきたいなぁと思いました。
それにしても、子育ては本当に難しい…。
気持ちが外に向いてると、すぐに手厳しい目にあいますね。
入り込みすぎず、内側を整える。
内であるがごとく外もある。
手放した瞬間、もも子の調子もよくなりました。
スピ的にもすごく勉強になりました。
『あのね、全部自分で作ってるの。おわかり?
ね、いい加減、ドラマチックはやめなさい。そんなもの起こさないって決めるの。
あ、こんなフィルムもっていたわ!って気づいたら、すぐに手放しなさい。』
『父親にも子育てという最高の成長のチャンスを与えてあげてちょうだい。父親だって、自分の意志で子どもを持つって決めたんだから。』
子育てを支えてくれるいろんな人に恵まれて、幸せだなぁと思います。