Parents be ambitious!! 保育無償化を前に…。

子育て


岡山ママブロガーのマイコです。

今年の5月からリトミック教室を開講し、実践を重ねながら、幼児教育に関して学びなおしています。

その過程で、28年前に提唱された教育課題が、根本的に今もなんら変わっていないことが分かりました。

Parents be ambichious!(両親よ、大志を抱け)

クラーク博士の「少年よ、大志を抱け」のもじりです。

10月からの保育無償化という大きな大変革の時を迎え、これからますます親の意識がすごく大切だと学んだので古典と最新の教育本の比較読書の結果をざっくりとまとめました。

28年間変わってない教育課題

私が今回改めて学びなおした本は、リトミックのベースにもなっている幼児教育に関する古典:モンテッソーリの教育法についての本。

そして、図書館でも閉架棚に収納されているようなSONY創業者:井深大さんの0歳児教育についての本。

私も今回初めて知りましたが、井深さんはSONYの創業者というだけでなく、幼児教育、とくに赤ちゃん教育に大変な関心をよせ、その教育法を開発していかれた方です。

現在の最先端技術者の方が見ている未来像を知りたくて、新井紀子さんのAIと教育に関する本を読みました。

いかなる時代の変化に会っても、人間の教育で最も大切な根本的なことは、過去も未来も同じです。

驚いたことに、1991年に出版された井深さんの本『あと半分の教育』2018年に出版された『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』に、これからの教育課題として全く同じ内容が書いてありました。

当時の最先端と今の最先端技術者のお二人が、同じ問題を指摘されています。

ということは、28年前から同じ課題がいまだ解決されずに残っているということです。

 

これから先、必要とされる人材像も同じです。

知識を組み合わせて新しい価値を生み出せる、独創的で創造性のある人材。

『あと半分の教育』より引用

百科事典のように知識の豊富な人は、便利な存在には違いありませんが、簡単なコンピューターがあっさりとその職を引き受けるようになって、機械にとってかわられてしまうでしょう。

これからは、そんなに知識だけを詰め込んでいる必要がないのです。

むしろ、目的に応じて、その知識を上手に使いこなす能力を持った人が、これからの時代には求められているわけです。

象徴的な質問がどちらの本にも載っていました。

『雪が消えたら何になると思いますか?』

  1. 雪が消えたらになる。
  2. 雪が消えたらになる。

 

『雪が消えたら春になる。』この回答は、人間だからこそ出せる答えです。

AIはどこまで行っても計算機。

数学で表現できないことは、AIにはできません。

数学で意味は表現できないそうです。

井深さんは当時から、いつの時代にも必要とされる人をそだてるためには心の教育こそが大切だということを指摘していました。

そして、戦後の教育では心の教育がないがしろにされてきた背景と歴史を分析し、心の教育の根幹0歳からの家庭教育にこそあると一貫して主張しています。

戦後の日本の教育の変遷について

川のせせらぎ

井深大さんの『あと半分の教育』には、戦前から戦後、そして現代に向かって日本の教育制度がどのような変遷を経て出来上がってきたのか、とても詳しく書いてありました。

戦争で負けたというのはやはり大変大きなことで、日本の教育がアメリカの合理主義に染まっていく様子がよく分かりました。

あ・うんの呼吸で物事をすすめていく日本古来の伝統・文化・生活様式と、はっきりと意見をぶつけ合うことで物事をよりよく改革していくアメリカの伝統・文化・生活様式はそもそもそぐわない

アメリカ式を日本にそのまま移植しても、同じ意味として成立していかない。

アメリカの個を尊重する教育法は、アメリカ建国からの文化宗教教育があるからこそ。

車輪の両軸として成り立っているもの。

しかし、日本は戦争に負けたことで日本の精神を含めて過去の全否定から始まった。

個性重視とう考えが独り歩きし、学校教育だけでなく家庭教育も蝕んでいった。

そして戦後の日本の経済成長を支えていく中で日本古来の伝統的な家庭文化も急激に変化し、核家族化が進み、教育の場からお年寄りが消えていった。

経済第一、合理主義だけが幅を利かせるようになり、共働き世帯の増加。

子どもが家庭で過ごす時間が減り、家庭からしつけがなくなり、学級崩壊が始まる。

安定した学校環境をもとめ、受験戦争が過熱。

本来は『人』を育てることを目的に開発された幼児教育法がお受験のための道具に…。

偏差値偏重教育へ。

結果的に家庭からも学校からも心の教育が忘れられていった。

 

日本は心の最貧国と言われる今日。

もしそれが日本の国力を抑えるための陰謀だったとしたら、いまのところ大成功したことになります…。

子育てという一大事業 保育無償化を前に…。

川遊び

井深さんは、お母さんが大切だとはっきり書いています。

今の時代にこれを堂々と出版することはできないだろうなぁと思います。

きっと、大批判の嵐です。

0歳から3歳までの脳の発達と環境設定については、モンテッソーリ教育とも重なる主張をされています。

0歳だからこそできること、伸びること。

逆に、この時期でないと一生身に着けることができないこともあります。

脳科学の研究が進み、いろんなことが事実としてわかってきています。

赤ちゃんは何もわかっていないなんてとんでもなくて、胎児のころから実によくいろんなことを理解しています。

 

ジェンダー云々ではなく、お父さんの役割が低いとかそういう意味でもなく、共働きが悪いわけでも保育園が悪いわけでもなく…。

 

お母さん1人が頑張って解決する問題ではありません。

お父さんの父性が発揮される家庭環境であることもとても大切です。

そして、社会全体でもその環境を子どものための保証できる体制づくりが必要です。

 

今を生きる子どもたちに、その体制が出来上がるのを待っている余裕はありません。

今すぐに家庭でできることはたくさんあります。

 

保育の無償化が始まり、子どもたちの発育環境がまた大変革の時を迎えています。

親にとって都合のいいことと、子どもの人間形成にとっていいことは違います。

難しい時代ですが、子どもの心をどう育てるのか。

よほど親が意識しないと、28年間変わらない問題はすぐには改善されません。

 

私自身、親という存在としてちゃんと考える大切さを改めて学びました。

読みながら自分の子育てを振り返って落ち込みもしました…。

 

完璧な子育てはないし、正解もありません。

それこそ心の教育なんてものには、「1+1=2」みたいに、これをやっておけばOKみたいな公式はどこにもないんだろうと思います。

子どもが成長してみないと結局は分からないことです。

 

子どもを育てるという一大事業は、地球の平和にもつながる尊い事業です。

モンテッソーリの理念も、平和な子を育てること。

周りに平和を拡げられる子を育てること。

 

私の運営している小さな教室でも、保護者の皆さまと一緒に考えながら、目の前の子どもたちの成長のためにできることを日々のレッスンで実践していこうと思います。

『あいつはこんなことブログに書いてるくせに、あそこの子は何だ!』って言われないようにわが子とすったもんだしながら頑張ります(/ω\)

『AI vs.教科書が読めない子どもたち』新井紀子著 AIに負けない人材とは

2019年9月15日